![a970c06279e84c2dc0159dad58297699_s[1].jpg](http://www.newmusic-records.com/ninehearz/a970c06279e84c2dc0159dad58297699_s%5B1%5D.jpg)
ついに三条店到着!
ただいまの時刻、22時28分。
タイムリミットは22時47分。
たりない...
時間がたりない!!
後半戦早々、あせりだした!
その焦りを打ち消すように、席に着くと同時に
「餃子1人前、ライス小!至急!」
と頼んだ。
この「至急」という言葉が自然発生したところに自分自身でのあせりを感じる。
「コーテル(餃子) イーワンハン(ライスを1)」
今日3度目の注文を伝える声が店内に響く。
右横の客はチャーハンを、左横の客はマーボー豆腐を食べている。
正直、うらやましい。 しかし、そんなことは言ってられない! 私の戦いは、餃子とライスでのみ成り立つのだ!
注文をしたい気持ちを抑えて、私は料理を待つ。
10時33分、餃子1人前とライス小、そしてスープが運び込まれた。 私はすでにスタンバイしていた餃子のタレに餃子を付けると、そそくさと食べ始めた。
10時37分、食べ終えた。
はっきり言って、もう餃子は食べたくない。
いや動きたくない。
しかし...
私の掲げた目標はそれを許さない。
口にした餃子を飲み込む間もなく、レジに急ぐ。
お会計136円。
もう恥ずかしさも無い。
早々に店をでると俺は愛車にまたがった。
目的地はゴールの祇園店。
はっきり言って、もう餃子は食べたくない。
もしも... ただ単に餃子を3人前、ライスを3杯、スープを3杯食べただけでは、こうは感じないだろう。
愛車での移動。
餃子を食すたびに、これがあるのがキツイ。
さらに次の祇園店に向かうにはもう一つの難関が・・・
京都が誇る高級クラブの並ぶ繁華街だ。
それが祇園!
狭い道りに人が多い! タクシーが多い!
そしてここ三条店から祇園店は約1.3キロ。
タイムリミットは残り時間まで10分。
足りない。
明らかに足りない!!
1回でも信号に引っかかればもうアウトだろう。
ルートも慎重に選ばなけらばならない。
しかも、体力も落ちてきている。
これだけ食べて、体力が落ちるというのは初めての経験だ。
あれこれ考えながらも私は全速力で走っている。
吐きそうだ。 口の中の餃子臭さが自分でわかる。
もういやだ...。
そう思ったときだった。
私の頭の中に懐かしい映像が...
北斗の拳のケンシロウだ。
今、愛車で走りながら頭の中にはケンシロウが苦しみながら戦っているシーンが思い浮かぶ。
「そうか!!ケンもこんな風に苦しみながら戦っていたのか。」
そう悟った。
いやいや、今から考えるとケンシロウは一度も餃子を食べたシーンなど無いし、餃子で苦しんだシーンもない。
だが、そのとき、俺の頭の中には、血をしたたらせながら餃子を食べるケンシロウのシーンしか思い浮かばないのだ。
戦おう!それしかないのだ。
多分、そのとき、自分自身でブツブツ自分に何かを語りかけていて、かなりやばい人だったと思う。
だが、もうやばい人でいい!
「勝てばいい!!
勝てばいいんだ!!」
「私は走るのだ。
祇園を駆けるのだ...」
今から考えるといつから自分の意識が、「餃子を食べる」から「勝つ」に変わってしまったのだろう...
「勝つ」って、一体何に...?
でも、このとき
「負けられない!負けられない!自分一人の戦いじゃない!」
と、つぶやいていたのだけは覚えているのだ。
普通に一人だったのにね...
その6へ続く
そんなアッキーがボーカルをするNine Hearz の HP はここ!
音源も聞けます!!

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